ヒナタノオト工芸帖

日本橋小舟町の工芸ギャラリー・ショップ「ヒナタノオト」の作品ノオト

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アネモネ

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長南さんの個展も後5日となりました。

4月に出た花sakuの「ヒナタノオト工芸手帖」では、長南さんの記事を書きました。

webではもうアップされていませんので、少し抜粋しますね。

アネモネ。春にすみやかに花開き、凛とした佇まいで揺れる花。
可憐だけれど、一輪で咲くつよさも秘めた花。
「ANEMONE」。金工作家の長南芳子さんが、工房名にと選んだ花の名です。
芸大では鍛金を専攻し、主に鉄を用いて大きな作品を作っていたという長南さん。
卒業後は京都、ナポリ、神戸と移り住み、
再び東京に戻って本格的に制作を進めようと思ったとき、
まず手がけたのは装身具作りでした。 


金属工芸では大きく分けて、彫金(ちょうきん)、鋳金(ちゅうきん)、鍛金(たんきん)があります。
鍛金といえば、鍛冶屋さんの仕事もそうですね。
鉄の鍛冶屋さんは英語ではブラックスミス。
かなりガテン!な作業を学んでこられたようです。

そして、今おもに行っているのは、鋳金。

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ワックスで型を作って、そこに金属を流しこみ(鋳込み。この作業は専門の方に行ってもらいます)、
出来上がったものに表情を出していきます。


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長南さんが好むモチーフのひとつに自然の造形があります。
近作ではオリーブの実やどんぐりなどがあって、
心に響いたそれらを丹念にスケッチし、形に起こします。
そんな自然の美を作品とする一方、金属に言葉を刻む作品群にも、
作家の想いがよく表れています。
たったひとつの単語が刻まれたペンダントやピアス。
それは身につけた本人だけが知っている元気の源のような言葉。
誰かに認められるためのものではなく、
身につけた人が自らの心に幸せを灯すようなアクセサリー。
軽やかだけれど心に凛と響くもの。
そう、それこそアネモネのような存在なのかもしれません。


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ヒナタノオトでは、どういうものを紹介していますか?
取材で必ず尋ねられること。
そんなとき、こう答えます。

自然の素材が生かされたもの。
人の手の技術が生かされたもの。
作る人の内側から静かに伝わるものがあるもの。

この3つのバランス、結びつき方に心惹かれたものを作る人の仕事を
この小さな場所に集めているように思います。

あらためて思えば、長南さんの作るものは、アクセサリー、装身具だけれども、
金属という素材×手の仕事×長南さんならではのイメージやデザイン。
なのですね。

そしてとても共感するのは、
「誰かに認められるためのものではなく、
身につけた人が自らの心に幸せを灯すようなアクセサリー」
を作りたい、という長南さんの気持ち。
そんな心のビタミンづくりのような仕事の展覧会になりました。

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花saku。
井上枝利奈さん、長南芳子さん、稲垣尚友、と続いて、
最新号は 薄井ゆかりさんをご紹介しています。

どの号もご希望の方には店頭でお渡ししています。
(数に限りがありますが。。)
長南さんの号は、徳島の藍についての特集もあって、特にお薦めです。
どうぞお気軽にスタッフまでお尋ねください。

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