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ヒナタノオト工芸帖

日本橋小舟町の工芸ギャラリー・ショップ「ヒナタノオト」の作品ノオト

繕いました

巡り巡って・・・

今年の工房からの風に初めて出展するある作家さんが、
ヒナタノオトに立ち寄られた折のこと。

稲垣の竹籠を見て
「わたし、きっとこの籠を作った人のものを持っているんだけれど、
手がこわれてしまって、どうしようかと思っていたんです・・・」
と。

4年ほど前、原宿のZakkaさんで求められたというのも、稲垣のもののようですし、
何より竹の底の煤竹のところが一緒だと言われるので、
そういう作りは稲垣しかしないから、おそらくそうなのだろうなぁと。
でも、手の付き方が違うのだそう。
両側に回って一本、ではなく、片側ずつ計2本付いていると。

そういうタイプは見たことないなぁ。
でも、いずれ直すことはできるだろうから、まずは送ってください、
とお話ししました。

届いたものはこれ。
(カメラが携帯しかなかったのでゴメンナサイ)

230609a

はい、確かに稲垣のものでした。
でも、やっぱり、この手は見たことない。
作った本人も覚えていない!(これは相当にモンダイです(苦笑))

持ち主の作家さんに確認して、強度の確かな現在の手に直すことで了解をいただきました。

230609c

ついでに、傷みかけていた底も替えて。

230609d

青はじきに他のところと色が馴染むことでしょう。
きれいにお直しさせてもらって、ほっとしました。

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それにしても、おそらくひとつしか作らなかったであろうこの手の籠。
関西に住む方がたまたま東京で入手されて、時を経て、巡り巡って再び作者の下へ。
それが「工房からの風」に出展する作家さんの手にあったとは。
それにしても、捨てずに持っていてくださってうれしかったなぁ。
きちんとしたものを出品しなければ、申し訳ない。。。と、あらためて私の立場でも思いましたが、
それにしても、こうして繕うことができるって、なんだかとても幸せな出来事でした。

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稲垣の竹籠。
お求めいただいて、何か不調がありましたら、どうぞお問い合わせください。
長く使っていただけますように、メンテナンスいたします!

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