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ヒナタノオト工芸帖

日本橋小舟町の工芸ギャラリー・ショップ「ヒナタノオト」の作品ノオト

ユートピアへ

「分業は労働だけれど、すべてを自分でやるのは、ユートピア。」

加護園さんの言葉で今回、一番印象に残ったもの。
加護さんが好きな澁澤龍彦のものだという。

加護さんの制作を見ていると、本人の中に圧倒的なイメージ
があるのを感じます。
この人は、いったい、何を見ているのだろう。。
うかうかと日々を過ごしていると見ることができないようなもの
を見ている、きっと。
そう確信させるイメージ。

イメージが鮮明な人は、それがはっきりとしているが故に、
そのかたちを早く作りたくなる。
けれど、この作者は、決してあせらない。
自分の体でかたちに出来るように、日々ただガラスを吹く。

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くもの巣やタンポポの綿毛、雪の結晶、、、
線を彫る仕事は、まずその美しさから、加護さんのガラスとして
好まれる。
あ、雨、というのもなんとも言えず美しく。
ただ、タテに線が彫ってあるのですが、ストライプではなく、
そう、雨、以外の何ものでもないのです。

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一見サンドブラストというすりガラス状のもの。
でも、実は切子の道具で削ったもの。

ゆらぎのグラスも、よくある技術不足の造形ではなく、
通常一点の棹で作るものを三点の棹でつくったもの。

金箔で細やかに描かれたカットグラス。

・・・どれも、高度な技術で作られたもの。
そして、たとえ、そんなことを知らなくっても、
ただ美しいもの。

もう少し、じっくりご紹介したいなぁ。
でも言葉にするのは難しい。
吸い込まれそうなガラスの世界。

              ・・・・・続く     

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