

ヴィルヘルム・ハマスホイ(ハマースホイ)の展覧会が、いよいよ9月から上野の国立西洋美術館で行われます。
(なぜか、ハンマースホイとなっていました。why?)
日本ではほとんど知られていない画家ですが、きっと心打たれる方は増えるような。。。
デンマークでもひととき忘れ去られた感のあった画家だそうですが、近年再評価されて、
今年はロンドンのロイヤルアカデミーでの展覧会の後、日本にやってくるのです。
ハマスホイに出会って、5,6年になるでしょうか。
冬のデンマークに行くたびに、ハマスホイの絵の中にふと紛れ込んだような気持になる時があります。

私が好んで撮影するデンマークの室内。
ハマスホイの絵を初めてみたときに、あ、この光、、。
と、なんでしょう、、不思議な既視感がありました。
そんなひそかな共感を抱いていた画家の大きな展覧会が、
日本で行われるなんて夢のようです。
一昨年は、コペンハーゲンのちょっと北にあるオードロップゴーで企画展を見てきました。

ドライヤーという映像作家の作品とハマスホイの絵を響かせて展示したもの。
ハマスホイは写真に少なからず影響を受けていたようですし、
ハマスホイの絵に影響を受けた写真、映像作家も幾人もいるそうです。
一鑑賞者として、ただ好きだったハマスホイでしたがが、
netを通じて現地でハマスホイを研究している研究者のkさんと知り合いました。
コペンで一緒に絵を見に行ったり、ゆったりお酒を飲んだり。。
彼を通してハマスホイの世界の奥行きに触れることができました。
(それにしても、日本人で一番ハマスホイについて詳しくかつ愛情を持っているのは、
きっと彼でしょう。そんな人に巡り合えたのはほんとうに喜びです。。
彼は今度の展覧会の図録に一部執筆もしたそうです。
あのどーーーんと暗い冬のデンマークでコツコツコツコツ研究していた断片を知っているので、
私までほんとうにうれしいなぁ。)
今、かなり大詰め?に来たデンマークの原稿でもハマスホイについて書いています。
もしかすると(たぶん)近くデンマークに行くことになりそう。
研究者のkさんはこの夏で日本に帰国するそうなので、
その前に行って一緒にお仕事できたらいいのだけれど。。。

