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ヒナタノオト工芸帖

日本橋小舟町の工芸ギャラリー・ショップ「ヒナタノオト」の作品ノオト

荒川尚也さん

「住む。」25号 (今月21日発売)の赤木明登さんの連載 「美しいものって何だろう」。
まず一頁に載っていたポートレイトに目を奪われました。
なんともいえない表情。
船越桂さんの彫刻のよう。
ガラス作家の荒川尚也さん。

荒川さんにはじめてお目にかかったのは、もう20年も前になるでしょうか。
今はガラスの学校がたくさん増えて、ガラス作家がたくさんになりましたけれど、
北海道の金魚鉢や尿瓶を吹く工房で修行をして、
まだほとんどスタジオガラスがなかった時代からパイオニアのおひとりとして
試行錯誤を重ね、窯や設備を整えて、手仕事のガラスを作り続けてきた方。
荒川さんの工房を経て独立された方も多くいらっしゃいますね。
個人の工房では、とても大変で、すばらしいことだと思います。

20年前、端正な面立ちも素敵だったそのひとは、
時を経て、仕事を続けてゆかれる中で、なんとも深い表情を湛えるひとになっていました。
仕事が人の顔を創るのですね。
若さの美しさもすてきですけれど、年を重ねたひとならではの美しさ。
お会いしてお話ししていると見過ごしてしまう表情。
小泉さんの写真の力が、荒川さんの来し方が創り上げた顔の
深いところから発するものを捉えたのでしょうか。
最近見たポートレイトでも特に味わい深いものでした。

araa


荒川さんのガラス。
ヒナタノオトではオープン以来ご紹介しています。
グラス、タンブラー、馬上杯などさまざまに。
花器や香水瓶、ペーパーウエイトも。
あらためて、作品に向かい合ってみたくなりました。

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