ヒナタノオト工芸帖

日本橋小舟町の工芸ギャラリー・ショップ「ヒナタノオト」の作品ノオト

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万年筆のこと

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きっかけは、案内状からでした。

hygge展開催中に届いたdm希望のメール。
宛名と住所を万年筆で記して投函しました。


その後、すぐにお便りが届きました。
クリスマスカードを送りたい子どもたちがいて、
そこにこのような万年筆で、そしてこの色のインクで書きたい、、、
何枚にも丁寧に、けれど控えめに綴られたお手紙。
早速、どのようなものかをお伝えしました。

:::

ここのところ、私の万年筆についてお尋ねいただくことが重なりました。
メールが一般化していく中で、文字を書くということが、
かえって、今までと違う意味をもつようになった気がします。
意味を伝達するツールではなく、想いを伝達するツール、、、とでもいいましょうか。


私自身、仕事の文書も原稿も、ほとんどがpcになりました。
その分、かえって、文字を書くときには、万年筆を使おうという気持ちになります。
私の場合、なぜか万年筆、なのです。


万年筆を始めて持ったのは、中学入学時。
中一コースがパイロットで、中一時代がプラチナ(逆だったかな?)
がおまけ?についていたのでした。
その上、母からは革貼りの、中学生には分不相応な
パイロットの万年筆を入学祝いに買ってもらいました。
(そのほかにも、父の仕事関係の方からパーカーもいただきました、、
ことを今、思い出しました)
当時は、中学生になると、万年筆、だったのですね。
授業ではまず使わなかったはずですけれど。。。

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本格的に万年筆に関わったのは、大学3年生の春休みから通った、
伊東屋の中二階万年筆コーナーでアルバイトを始めてから。


今思うと怖いもの知らずでした。
日本でも有数の万年筆コレクターが通ってこられるようなお店に立っていたなんて!
失敗も数知れず、、ですが、とてもとても勉強になりました。
筆記具のこと。筆記具に対する人のこと。。


仕事に少し慣れてくると、どんなお客様がどのメーカーを求めるかが、
だんだん判ってくるのです。
それに応じて、こちらもお薦めするものを選びます。
(ちなみに、修理のお客様も、何を持ってこられたか、結構当たるのでした)
あんまりよくわからないから、いいのを教えて。
と言われると、私の場合、ざっくり応えれば、万年筆はヨーロッパのもの。
ボールペンはアメリカのものから数種類ご提案しました。
(でも、個人的にスイスのカランダッシュのボールペンが好きだったので、
当時は今以上に一般的ではなかったこのメーカーをお薦めしたりも。。)


さて、、そんなアルバイトで貯めたお金で、私も自分のために万年筆を買いました。
それが、緑の縞軸のペリカン。
当時、滑らかな書きやすさでは、モンブランが一番だと思ったのですが、
ペリカンのちょっとスカスカしたインクの出方が、
太字好きな私には好もしく思えたのです。
ちなみに、カートリッジ式ではなく吸入式。
インク壷からスポイト方式で吸い上げるところから、
「ザ・万年筆」って感じがしましたから。
色はこれまた、いかにも万年筆のブルーブラック。
(黒は詰まり易いと言われていたこと。
ロイヤルブルーはちょっとぶりっ子な感じがしたのです。当時は)

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それから25年!! (あらためて恐ろしい。。)
私のペリカン君は健在です。
実は10年ほど前に吸入時に軸を割ってしまい、
もう1本のモンブランをしばらく使っていました。
でも、このモンブランだと、なんだか柄にもなく
カチッとした字になってしまうのです。


ペリカン君のような伸び伸びした字がいいなぁ、と思っていたら、
修理が思っていたより安くできることがわかって、お願いしました。
それが、今愛用している、赤い縞軸のペリカンなのです。

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お問い合わせをくださった方。
その後、関西から日帰りでヒナタノオトにやってきてくださいました。
びっくり&嬉しかったです!
そして、後日、緑縞軸のペリカンと茶色いインクも入手されたとのこと。
さっそく、その万年筆を使って茶色い文字でお便りまでいただいたのでした。


今、なかなか時間が取れないのと腱鞘炎のため、
案内状の宛名を皆さんに手書きが出来ないのが心苦しいのですが、
新しい年、もっと文字を書こうと思います。万年筆で。
想い、伝わるかな。

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そうそう、このアルバイトは、rucaさんの紹介で始めたのでした。
rucaさんは大学の同級生。
万年筆ではないけれど、こうして文字を通じて今も交流できること。
うれしいものですね。

:::

追記
わたしの万年筆は、まだ西ドイツ時代のもの。
統一ドイツになって、モンブランはかなり製品が変わったみたいです。

万年筆を選ばれるとき。
やはりペン先が命かと。
国産の細字F、中字M、
外国ものは、Fで中字、Mだと太字のかんじです。
(ちなみに、私のペリカンはF。
モンブランもFですが、ペリカンの方が太字になります。)
私はだいたいが北欧好きですから、ドイツとかカチッとしたものが好みですが、
イタリアのオマスやフランスのウォーターマンが好みの方もいらっしゃいますね。

軸も好みですが、重さがありすぎると長く書くと私はくたびれます。
セルロイドが、万年筆らしさが一番味わえるような。。。
・・・万年筆を語り出すと長くなる(十分、長いです、はい)ので、このへんで。
なんだか万年筆やサンをやりたくなってきちゃいました。。。(笑)

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