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ヒナタノオト工芸帖

日本橋小舟町の工芸ギャラリー・ショップ「ヒナタノオト」の作品ノオト

訪ねこし人へ1

作り手の方が、別々に4人、お店にやってきた。
約束していたひと、突然来てくれたひと。

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ひとりの人と話しながら、俳句に夢中だった頃の自分を思い出していた。
はっきりと好きな俳句というものがあって、
自分もそういう俳句を詠みたいと思っていた。

他者が詠んだ句の(自分にとっての)良し悪しはわかる。
自分の詠みたい句へのイメージもある。
けれど、それを今、作り出す力がない。
求めるものは、基礎の表現力。
古典を読む。ひたすら。
そして、作る(詠む)。ひたすら。

何かを感じる自分というものがあっての俳句だから、
自分という「水」を澄ませていたい。
そして、その水の響きを映した俳句を詠みたい。
水(自分)と俳句を結んでくれる、基礎のような表現力を高めたい。
そう強く希っていたころ。

その若き作り手の人が、どんな仕事に向かおうとしているのか。
まだまだ私にわかったようなことは言えない。
工芸、もの作り、といったって姿はひとつではなく、
そしてそれを紹介する人やギャラリー・ショップだって、
個々の好みや目指しているもの、方向性はいろいろだ。

けれど、私はやっぱり、私の物差しでしか言葉を伝えられない。
私の紹介していきたい工芸やものは、
作者の感性と表現力が確かに結びついて、
使う人の暮らしに灯りをともすようなものだから。
こんな話でよかったのかな。
あなたの「水」に、わたしはとてもよい匂いを感じてます。
「ゴールディーのお人形」を抱えて帰っていったひとへ。

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