ヒナタノオト工芸帖

日本橋小舟町の工芸ギャラリー・ショップ「ヒナタノオト」の作品ノオト

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今井和世さんの水彩・版画

190113d

「北欧の和み-冬の章」に寄せて

ボンホルム島に滞在していたのは
ちょうどこの季節、真冬から早春にかけての4ヶ月でした。
真冬から日に日に光を増していく
春への長い道のりを
聞き慣れないデンマーク語の響きのなかで
灯りをともしながら過ごしました。

雪景色とスノーベリー
スノードロップとエランティス
イースターを過ぎていよいよアネモネの季節へ。
皆でよく唄った愛すべきホイスコーレソングブック。
そんな過ごした日々を想いながら、描きました
ボンホルム島で制作した版画とともに。

八ヶ岳の小さなブックカフェで
「北欧の和み」に出逢ったのは3年前の冬のことでした。
この一冊の本が
遠い遠いデンマークのボンホルム島への扉となったのでした。


八ヶ岳に暮らす今井和世さんは、
BISES(ビズ)や花時間にイラストを発表される方。
3年前に「北欧の和み」を読み、ヒナタノオトを訪ねてくださり、
その後、私も滞在したボンホルム島のフォルケホイスコーレに
二冬滞在して絵の世界をいっそう広やかにされてきました。

190113b

豊かな自然の中で日々を暮らす今井さんは、
その自然とみずからの心の湖に沈む景色を響かせながら絵を描くのでしょうか。
八ヶ岳、そしてデンマーク、ボンホルム島。
国、土地は違えども、和世さんの湖にさざなみを立たせ、
光を射し、色づかせる空気が、どの絵にも豊かに広がっています。


190113a


本の中にも出てきますが、ホイスコーレでは、毎朝歌を歌います。
(おじさま、おばさまも、ロックな若者も、大きな声で歌うのでびっくり!)
デンマークで歌い継がれたその歌たちが、一冊の本に綴じられ、
番号が付けられていて。
毎朝、講堂に行くとたとえば 12 などと番号が黒板に書かれてあって、
その番号の歌を歌うのです。

和世さんは、今回、この歌の本の歌詞をテーマにした絵も描いていると伺っています。
素朴な自然と祈りの歌たちは、和世さんの絵の世界と響きますね。
会場では、そのあたりも楽しく展示できたらって思っています。


190113e

二冬のホイスコーレの滞在ののち、
昨秋にはボンホルム島の銅版画の工房に一ヶ月を滞在して制作に励んだ和世さん。
もう私などよりデンマーク語もよくわかって、
すっかりボンホルムを心の故郷にしているみたいです。

今井和世さん → 

「北欧の和み」は、工芸の世界とは違う世界の方々とのつながりを運んでくれた本でした。
和世さんとの出会いは、その中でも特にうれしいものでした。

本は読み手の扉になることができる。
私もたくさんの本を扉にして、世界を広げていった気がします。
「北欧の和み」が、誰かの小さな扉になることができたなら。
それは書き手の一番の願いなのです。

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