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ヒナタノオト工芸帖

日本橋小舟町の工芸ギャラリー・ショップ「ヒナタノオト」の作品ノオト

湧き水の出る場所

初秋の爽やかさのもと、行ってきました。


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富士山!

ですけれど、登山!ではなく、新富士駅。

ろうそく作家の鈴木有紀子さんのアトリエ兼カフェ
candle gallery +cafe / koko kaltio.
ようやく訪ねることが出来ました。


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正直、びっくりしました。
アトリエ兼ささやかなカフェ、だとばかり思っていましたら、
(だって、鈴木さんがそうおっしゃっていたものだから。。。)
たっぷりと素敵なギャラリー・カフェ、だったのです。


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空間のちょうど中央に立ってカフェ側の様子。


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こちらがギャラリー・ショップサイド。
この壁の向こうがアトリエです。


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アトリエ。
魔法使いの理科室!


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人気のクリスタルボール。
オリジナルのシリコン型からこうやって抜くのですね。
ちなみに、一生懸命がんばって一日にようやく6個できるのだそうです。
(型の数と固める時間のことがあるので)


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ギャラリーショップの方では、窓からの光がちょうど零れて。。。
(それは、一瞬のできごとでした。。)


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ろうそくを作り、そのろうそくを灯す時間を味わってもらいたいと
始められたカフェ。

そこで出される茶菓も、手と心のこもったものでした。

お豆腐のレアチーズケーキ。


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梨のワイン煮。


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ハンドドリップコーヒーと、選りすぐりの紅茶。

近くだったら、ぜったい通い詰めます。

koko kaltioとは、フィンランド語で
「湧き水の出る所」
という意味だそうです。

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おいしいおいしいお茶とお菓子をいただきましたが、
実は、お茶をしに伺ったわけではないのでした。

来年、工房からの風が第十回を迎えるに当たり、
あらためて、ものつくる人を訪ねて、そのお仕事を原点から見つめ直したい。
そんなことを思っています。
(こ、今年の工房からの風もあと一ヶ月、、というのに。。!)
今日はそんな想いに響いて応援してくださる編集者さんと一緒に、
富士山のもとへ。



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鈴木さんのろうそく。
ほんとうに美しい。
わたし、鈴木さんのろうそくと出会ってから、デンマークからろうそくを買って帰らなくなりました。
だって、こんな美しいろうそく、ほかにないのですもの。

いかにも手作り、という姿ではなく、
清楚な澄んだ姿のろうそく。
量産ではできない、人の手を通してつくられた美しい磁器の器のよう。
そんな印象を持ちます、鈴木さんのろうそく。
(ヒナタノオトでもご紹介しています。
ブログは、このページ → です)


この仕事への軌跡を詳しく伺いながら、
なんて静かで穏やかで、けれど強く確かな意思、力をもった人だろう、
と、あらためて知りました。
つくる仕事を続ける人の姿。
今、しっかりと見つめ直したいのです。

来年、読んでいただけるように進みます!


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思わずお昼をご馳走になってしまいました。

地元のシラス・桜海老のチラシ寿司とお吸い物(あ、お椀の画像が抜けていました)
土地の恵みをいただく幸せ。
お心遣い、心に胃袋に染み渡りました!


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