ヒナタノオト工芸帖

日本橋小舟町の工芸ギャラリー・ショップ「ヒナタノオト」の作品ノオト

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富井貴志 木工の仕事

今週木曜日から始まります。
木工作家、富井貴志さんの作品展。
ぜひ、お出かけいただきたい、お薦めの会です。
できましたら、富井さんがいらっしゃる8日(金)9日(土)に!
お客様も作家の方も。
旬の作家の作る器を使う喜び、ものを作ることへの想い。
きっと触れていただけると思います。

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富井さんとは2008年の工房からの風で出会いました。
木の器に漆を中心にした作品作り。
和を基本に奇をてらわない器ながら、どこか新鮮な瑞々しさが眩しい作品でした。

工房からの風の当日には、プロの方からのオファーが多く、
終わった後に名刺の束を見せてもらった記憶があります。

その後、全国のギャラリーなどで作品を発表してきた富井さん。
ものづくりとして、一見、順風満帆なスタートを切ったようですが、
折々言葉や文を交わす中で、自分の仕事に決して満足をしていない、
どこかもどかしさを感じている様子を見ていました。
求めているものが深く、遠いのですね、きっと。
そして、その姿をとても尊く思ってきました。

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私は自分に欠けているせいか、
頭のよい人、特に理系の頭脳を持った人と話すのが好きです。
富井さんは筑波大の大学院で物理を研究し、何やら(聞いたけれどわからない!)
研究で賞を取ったりと、研究者としてかなり期待をされていたようです。

そのような人が、すっぱりとその研究から離れて、木工の道へ。
そこにはさまざまな想い、そして必然があったのでしょう。

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ここ丸二年、さまざまな土地で、さまざまな機会で作品発表を続けてきた富井さん。
今年に入って、どこかトンネルを突き抜けたようでした。
やまほんさんでの作品展の案内状を見たときに、これはぜひ行きたい、そう思いました。
やまほんさんでは、仕上げ別に、漆の部、糠(ぬか)仕上げ、オイルフィニィッシュと
会期を分けて展開されていましたが、
ヒナタノオトではそれを一堂に会して行っていただくことが叶いました。

いつか、富井さんの作品をギャラリーにたっぷりと壮観に、そしてすっきりと展示したい。
そんな夢を持ってきました。
ちょうど浜町を移転する前、ギャラリーとして運営している今がその時。
そんなタイミングで、富井さんも満を持しての展開ができること。
ほんとうに、うれしく、ありがたく思います。

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富井さんがサブタイトルに提案くださったのが、
芽吹き、という単語でした。
作り手として、芽が吹いた、そう言える仕事を幸いに思います。
でも、関東では、芽吹きというと3月初めでしょうか。
信楽でももっとも寒い地域に住む富井さんの周りとは、少し季節が違うのですね。
そこで、「ものの芽吹きて」
と提案しました。
春の季語の中でも特に好きなもののひとつ。
富井さんという草、樹木がしっかりと蓄えるものを蓄え、
芽を吹き出した今、
ぜひ、作品をお手にとって見ていただきたいと希います。

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そう、今回は、ギャラリーツアーの時間を設けました。
これは、あらたまったものではなくて、
美術館で、学芸員が作品を巡って説明してくれるようなイメージです。
作品を巡りながら、富井さんに作品のお話を。
お気軽に立ち会っていただけたら、と思います。
ご質問もよろしければぜひに。
両日14時~と17時~ 各回30分程度です。
ご自由にご参加ください。


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さて、どんな作品が届くでしょう。
100種、261点!

トレイ、折敷、盆各種、皿各種、茶托、カップ、蓋物、盃、ボウル
サーバーセット、匙各種、茶匙、楊枝、箸、バターケース、バターナイフ
灰糠栗角盆、香水盆、籠丸盆、鉢、掛花入、フォーク…

仕上げも、
蜜蝋、灰+蜜蝋、拭漆、蒔地+拭漆白、漆、灰糠
といろいろ。
壮観!!です。

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普段使いに、ずっと愛用したい器。
ハレの場で使いたい器。
新鮮な気持ちを届けてくれる器。

春、桜の季節に、新しい木の器を選びませんか。
丁寧な時間がとても大切に思えるとき。
富井さんの木の器展を開けることが、とてもうれしく思えるのです。

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富井さん、物理の研究者だった、なんていうと難しそう?かもですが、
いつもにこにこ笑顔の青年(あ、お父さんですけれど)のような
人懐っこい方です。
どうぞご安心を!(笑)

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