ヒナタノオト工芸帖

日本橋小舟町の工芸ギャラリー・ショップ「ヒナタノオト」の作品ノオト

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ストールの秘密

mousuto


6月末のデンマークには、一本のストールを連れて行きました。
舞良(もうりょう)雅子さんのシルクのストール。

ストール大尽?の私ですが、四季を通じて
舞良さんのストールを一番愛用しているような。。。
古いものは、もう15年以上前からのもの。
今回は、渡航記念?に新しい夏用を入手して向かいました。

しとっとした割と張りのあるストール。
羽織る感じかな?と思って持って行きましたが、
意外と首にくるくる巻いても心地よかったのでした。

で、驚いたのが、シワにならないこと。
ぐるぐるねじったあとは、もう羽織るのは難しいかな
(アイロン持参していないし)と思ったけれど、
ハンガーに吊るしておいたら、翌日にはツルリと元の形状に。

肌触りの良さと、まとっているだけで気持ちも弾む美しさ
(まとっている人はともかく)、
そして素材の良さなのでしょうか、その質の確かさにすっかり
お気に入りでありました。


でも、なんで、こんなにいい感じだったんだろう???
これは単純にマインドの問題ではなくて、舞良さんの作品ですもの、
ちゃんと理由があるはず。
そう思って、伺いました。。。

:::


舞良さん、このシリーズのストールは「素肌に羽織って心地よい」ということも、
心がけて制作されたとのこと。


そのために、毛羽立たない、はりがあって撚りがないシルク糸を
選んだとのことでした。
しわになりにくいのは、撚りがなかったことの副産物かなと。
復元力が強かったのだと。


舞良さん、今回出品されたストールはすべて平織りなのですが、
経てと横の糸の太さを変えることで凹凸を出して密着しないストールも作ったり。


聞けば聞くほど、すべてに理由があって、
それらを見事に一枚の布で調和させているのでした。

:::

もともと、とっても手のかかる「捩り織り」で大きな賞を得られて
作家活動を始められた方。
織りの技術の確かさには定評があります。
けれど、舞良さんにとっては、技術はあって当たり前。
ものを作るためのひとつ要素だから、
技術の発露のための制作はしない、ということなのでしょう。
う~ん、クールなこの姿勢に私はずっとファンなのであります。


糸をタテとヨコに交わしていけば布になる。
今、布として一番作りやすいのはマフラーやストールかもしれません。
でも、布がマフラーやストールになりました、
というのと、マフラーやストールのための布を作りました。
というのは、似て非なり。
舞良さんのストールの魅力の秘密は、
そんなところにもあるのかもしれません。

大人の女性にふさわしい(私のことは脇に措いて)ストール。
そして若い方にも上質な手仕事に触れてもらいたいストールです。

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