ヒナタノオト工芸帖

日本橋小舟町の工芸ギャラリー・ショップ「ヒナタノオト」の作品ノオト

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まん中の滑り

元日、出掛けに見たテレビに思わず釘付けになった。
昨年2月(わぁ~もうそんな前のことに!)のトリノオリンピック。
荒川静香選手のフィギュア。

現在のオリンピックそのものには、私はちょっと懐疑的。
賞を得るという目的のためだけに邁進する姿勢がニガテ。
けれども、そんなことを超えて、ただもう感動する一瞬というのもある。

荒川静香さんのこのときの演技には、言葉がでない。
あまりに心地よくて、自然に涙が出ていた私。
リアルタイムで見ていたときもそうだった。
こういう「ほんもの」のシーンは何度でも見たいと思った。

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昨年オリンピックの終わったころ、彫金作家の世良順さんから届いた
一通の手紙。
そこには、荒川静香さんのこの演技のことが書かれてあった。

フィギュアの採点方法が技術点重視のものとなって、
イナバウアーなど荒川選手の得意なものは具体的な加点の対象外となったこと。
それを踏まえて、確実に採点に則った演技を習得したこと。
その上で、たとえ具体的なポイントに加わらなくても、
自分らしさ、自分が滑りたい演技を取り入れたこと。

自分に沿わない採点方法でもそれを受け入れた上で、
自分らのまん中にあることを極める。
自分を信じてそれをかたちにしていったこと。

:::

世良さんの手紙はもっと詩的な表現だったけれど、
世良さんは荒川静香さんのスケートを見ながら、
きっとご自分の仕事についても再確認していたのだと思う。

:::

自分が作りたいものと、人が作って欲しいと思うもの。

工芸という暮らしの中に生きるものを作るとき、
荒川静香さんのこの時の演技が伝えてくれるものって、
大きいような気がする。
これだよねーって感じ。
お正月、早々、涙でちょっと興奮気味でした。。

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