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ヒナタノオト工芸帖

日本橋小舟町の工芸ギャラリー・ショップ「ヒナタノオト」の作品ノオト

豊かなる七十二枚

藤原みどりさんの展示のタイトル。
七十二枚の椅子敷き。

このタイトルには、私なりの思いっきりのリスペクトを籠めています。


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9月の終わりに、みどりさんの佐賀の工房をお訪ねしてきました。



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みどりさん、こんな素敵な空間で、糸を紡いでいます。



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カーディングした羊毛。



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糸にしてぐるぐる。



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工房の中央の機には、織りかけのお仕事。




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ナチュラルカラーの椅子敷き。
房の始末が済んだものと、これからのもの。



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今回は、定番のオーダーもお受けできるように準備くださいました。



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縁あって巡り合えたという、
とっても風合いが心地よい紡績糸で織り上げた椅子敷き。
こちらも、房の始末を終えたもの、これからのものを積み上げて。



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DMでご案内したものも、このシリーズ。



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数種類の色からお選びいただけるように。



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好評のクロスシリーズもいろいろ作ってくださっています。
(DMにも登場のアルちゃん。
いい子でしたよ。
いささか犬がコワイ私も、まったく心がまんまるでありました。)

みどりさんの制作ブログ「布のタネ」はこちら → 


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さてさて、みどりさん。
みどりさんとの出会いをいただいたのは、
2006年の工房からの風。

(前年には別の出展者の方のヘルプで会場に来られていたので、
お会いはしていましたが、作り手としてみどりさんとは、
この年に出会えたのでした。)


織りと出会い、そして椅子敷きと出会って、
作家としての制作を深めてこられたみどりさん。

その過程の喜びや生みの苦しみの深さ。
わたしなどはほんの少しに過ぎないのですが、
それでも折々に感じさせてもらいながら、
でもいつも、みどりさんの仕事って
なんてまっすぐで、すばらしいんだろう、
そんな胸が広がるような想いに結び付けてくれるのでした。

今回、椅子敷き百枚、というお話で企画展を始めました。
百は、もも。
たくさんのこと。
それでも白状します。
私が心に描いた百、もも、は実際のみどりさんが手がけた百に比べて、
なんと軽かったことかと。


みどりさんは百枚完成しなかったことをご自分に叱咤していましたが、
とんでもない、と思います。
みどりさんが一枚一枚織りあげて、積み重ねてきた椅子敷きを前にしたとき、
実数の「100」なんてとおに超えた、「百・もも」そう、たくさん、がそこにあったのでした。

印刷物の進行から、展覧会のタイトルを決定するリミットの段階で
織りあげられていた七十二枚。
この数に、みどりさんの心と手を尽くした「百・もも」が詰まっていました。
なので、その賜物の数、七十二枚を心からのリスペクトを籠めて
タイトルにつけさせてもらったのでした。



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みどりさんたら、そのあとも、もくもくと手を働かせて、
結局七十六枚の椅子敷きを制作してくれたのですよ。
すばらしい!
でも、タイトル、替えませんよ。
だって、72も76も「百・もも」なのだから!



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みどりさんの指の先には、こんな光景。
機部屋の上の屋根裏に作られたほっこりスペースで、
わはは、あはは、と楽しくおしゃべりしたひととき。
みどりさんの「日なた」な心が、ほんとうに愛おしい。
(なんだかベタ褒めでスミマセン!
企画者としてはイカンですが、
作品は冷静に見るように、心におきましょう)


:::


みどりさんは最初の土日と在廊します。
2010年。
ひとりの作り手が織りあげた七十六枚。
ぜひ見て、触れて、感じていただきたいと希っています。
そして、これからの暮らしの中で、ずっとお尻の友!になってくれる
一枚を選んでいただけたら。
どんなにかうれしくありがたいかと思います。


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みどりさん、そして古橋治人さんともども、お待ちしていまーす!

(土:ホンマユミコ・稲垣未知に加えて、不肖(負傷?)イナガキサナエ、
 日:ホンマユミコ・稲垣未知でお迎えします。)

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