ヒナタノオト工芸帖

日本橋小舟町の工芸ギャラリー・ショップ「ヒナタノオト」の作品ノオト

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

PageTop

きつねのかみさま

自分の名前がもし違うものだったら。

そんなこと、思ったことはありませんか。

私の名前、最初父は「梨恵」‐りえ‐と付けたそうです。
けれど母方の親戚が、画数が苗字と合わないとか言い出して、
結局、母が締切日に困り、
たまたまテレビでみたドラマの女優さんの役名から取ったとか。

そんなわけで、秋に生まれたのに、早苗です(苦笑)
こんな娘が長じて俳句をしたりしたのですから、
季違い、です、まったく。

:::

そんな名前とは季違いの秋の日。
工房からの風の会場で、ここ数年、一つの包みを受け取るようになりました。
大学時代の友人☆からの、一足早い誕生日プレゼント。
毎年、彼女からは私の本棚に加わるものを。
私からは、夏の日に、彼女の家の食器棚に加わるものを
贈り合うようになりました。


221010wq


今年贈られた本。
きつねのかみさま


主人公の姉弟が、
りえちゃんとけんちゃん。

友人は、私が名乗ることになったかもしれない名前と、
弟の名前を覚えていてくれたのでした。

工房からの風が終わって、ようやくひと息ついたとき、
ゆっくりと頁をめくりました。

2つ半違いの弟は、金魚のふん、と言われる位いつも私にくっついて、
友人の家や公園に付いてきましたっけ。

数えきれないほどのそんな日のどこかで嗅いだ風の匂いや、
草草のすれる音。
けんちゃんとりえちゃんだったかもしれない私が
手をつないで過ごした時間。
そんなたくさんの光の粒が、
絵本の中のあちらこちらに散りばめられていたのでした。

ほんのささやかな、一瞬の優しさが、
誰かのかみさまにさえなれてしまう。

かみさま、なんて大人が言えば、なんだか大仰だけれど、
優しい存在、と言い替えたらよいだろうか。
誰でも誰かの優しい存在になれるんだね。
そんなささやかなことが、今宵はとても身にしみて。

2歳半の違いだったけんちゃんとは、毎年どんどん年が離れていってしまいます。
7歳半も違うようになった今年。
友人は、もう私が悲しみだけに埋もれないと信じて、
この本を贈ってくれたのでしょう。

そう、悲しみよりも、なつかしさを愛おしく感じるだろうと信じて。

:::

あまり読書の習慣のない母が、
リビングに置いてあったこの本を読んだのでした。

かわいいお話しだね~。

母から本の感想を聞いたのは、もしかして初めてのことだったかも。

友人からの贈り物は、こんなおまけまで付けてくれたのでした。

PageTop
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。