ヒナタノオト工芸帖

日本橋小舟町の工芸ギャラリー・ショップ「ヒナタノオト」の作品ノオト

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つながるツナガル・・

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kegoya(ケゴヤ)こと、茜さんの作品。
今回の作品展のテーマは「kegoyaオールスターズ」
茜さんが作ってきたもの、作りたいもの、
同じものは少ないけれど、たくさん種類を作りましょう!と。
(完成品を置いてある棚をパシャ)


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手仕事のものと言っても、同じものをある程度作った方がよいものと、
同じものを作るのは大変なものがあります。
茜さんの場合、手で編む籠の仕事は、新鮮な気持ちでいろいろなかたちを
編まれたいように感じました。
なので、オールスターズ。
楽しいですよ、きっと。
作る人が楽しいのですから。

茜さんのお宅で使っていたもので、すてきだったものをリクエスト。
(すべてが展覧会に出品されるかは未定ですが)

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お裁縫道具入れ


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お茶道具入れに、小物入れ


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籠もたくさんの種類がやってきますよ。


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etc・・etc・・・(画像にはないけれど、大振りなものもありますよ)

:::

茜さんのお仕事について、ご自身ではこのように綴っていらっしゃいます。
ちょと長いけれど、転載しますね。

山形県小国町に住みながら、
小国地方や飯豊地方の山から採れる素材を利用して、
土地の生活の中に残る"モノを編む"技術を学びながら作品を作っております。

材料となる胡桃の皮やあけびのつるには一本一本個性があるために、
出来上がる作品はひとつひとつに個性が生まれます。
また材料は採れる時期が決まっており、
個人の採れる量にも限りがあります。
山の資源を守るため、使う材料は成長の早い種類に限定しています。

山の恵みを上手に利用することは「山の手入れ」にもなります。
丹念に手入れをしつつ、あとは森の豊かさ、
限りない懐の深さから出てくるものを楽しみに待ちます。

山の恵みとして生活の中で使っていただけるような実用品を編んでいます。
居心地のよい、創造的な暮らしをしてきた昔の人々からも
大切な何かがわたしたちに紡がれ組み込まれていけるように。


:::

茜さんが使う素材は主にふたつ。
アケビの蔓は、木にからまっているものではなくて、
地を這っているもの。
(尚友がつづら藤を採集して使うので偶々知っていたのですが、
アケビもそうなのですね。)
大本を生かしたまま、採集者も地を這って土に張ったひげのような根を丹念に切って、
ある長さになったら、引っ張っていく。
書くのは易しですが、実際の作業はとても大変。
こうして、素材を手にすることが出来るのですね。

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奏でるように編む姿からは想像できないけれど、
茜さんにとって素材採集と制作はどちらも合わせてひとつのこと。

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くるみの木は、茜さんの暮らす地域では、実生でどんどん増えていくもの。
リスが土に埋めて忘れてしまったり、川ぞいにどんぶらこっこと流れて
岸辺に上がって生えてきたり。

そうした2年くらいのものを、茜さんは地主さんに許しを得て切っていきます。
ほとんどの地主さんは喜んでくださるよう。
放置しては田や畑の妨げになるし、いずれ生き残れない木が多いのですから。


あけびにしても、くるみにしても、
人の手が適正に加わって、生き生きとしていくのだと、
茜さんのお話をききながら感じます。
搾取ではなく、恵みを分けてもらうこと。
昔の人は当たり前に、そのわきまえの中で生きてきたのでしょうね。


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kegoyaさんの籠は、茜さんがいいな、すてきだな、
と思ったかたちを工夫して作られたもの。
なので、とても愛らしいものが多くて、他にないデザインの
すてきな籠がとても多い。
それはきっと茜さんの秀でた感覚なのですね。

でも、茜さんにとっての籠つくりは、デザイナーになることや、
編むことだけをすることでは、仕事の意味がないのでしょう。
なぜなら、最初に山ありき、なのですもの。
なので、作る量も、茜さんの精一杯でもそんなに一杯ではありません。
けれど、そうして作られたものだから、いっそう、伝わっていくべきひとに、
伝えていきたいな、と思います。

作る人も、使う人も、幸せに。
そして、山も幸せに。

つながるツナガル手の仕事
というタイトルには、そんな想いもこめていて・・。

こういった「場=展覧会」を開かせてもらって、ほんとうにありがいなぁ。

:::

さて、kegoyaさんとジョイントしてくださるのは
、愛知県で織りをされる大谷房子さん。
kegoyaさんのリクエストです。
(もちろん、私もファンで作品愛用中)
夏にお薦めの素敵なコットンのストールと、シックな裂織りのバッグ。
そして、なんとコラボの籠も数点!あるそうですよ。

では、6/19(土)~27(日)からの展覧会、
会期中無休ですので、どうぞお楽しみに~
作者在廊日:両作家19(土)

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