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ヒナタノオト工芸帖

日本橋小舟町の工芸ギャラリー・ショップ「ヒナタノオト」の作品ノオト

カフェ ポステン

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先日訪ねたポステン

大正時代に郵便局として使われた建物を使ったカフェ。

つくば市にありますが、つくばって、秋葉原から45分で着いてしまうのですね!
なんとなく、この方面、車で行くことが多かったので、遠い気がしておりましたが、
近くて、びっくり。

でも、ポステンまでは、つくばからバスで、もうちょっと。
北条という古い街並みに中にあります。
今回は、古橋冶人さん、真理子さん夫妻が連れていってくださいましたから、
つくばから、車で20分ほどで到着しました。

↑のかわいい正面の佇まい。
でも、入るのは脇からですよ。

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こんな和な感じの入り口を入ると、広やかな素敵な世界が広がっていました。
(もうお客様が入っていらしたので、iphone撮影は控えました。。
今度、eos君と一緒に行きます、きっと)

ポステンのオーナー椎名さんは、ガラス作家の大西みゆきさんの夫君。
みゆきさんを通して出会ったのでした。

工房からの風では、庭人さんによる「トキニワカフェ」をやっていますが、
3年前の第一回トキニワカフェは、この椎名さんに牽引してもらって、
おこなったのでした。

いやぁ、すばらしかったのです、椎名さん。
テキパキ、明るく、きびきびと。
庭人さんたちの気持ちを、すううっと引き上げて、
見事一回目のトキニワカフェをやりとおすことが出来たのでした。

今のトキニワカフェの原点は、ポステンの椎名さんが作ってくれたのですね~。
(そんな風に言うと、いえいえ、皆さんの力で、自分は何にもしていませんよー、
と、にこやかに椎名さん、おっしゃいますね、きっと)

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この日は、ランチとコーヒーを。

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こちらが真理子さんとホンマユミコがオーダーした日替わりランチ。
ね、すごいでしょ。
どれもこれも手がこんでいて、美しく、ヴォリュームたっぷり。


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治人さんと私はカレーランチ。
お肉が食べられない私も満足。
野菜なのに、コクがほどよくあって、ほんとうにおいしかった。
(プレートにあったお肉は、ホンマのグラタンとトレード)

どちらも自家製ガレット(おしょうゆの隠し味)付き。

そして、まあ、コーヒーのおいしいこと。
椎名さん、焙煎からされるのですって。
堪能いたしました。

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調度品や書籍などもなんとも心地よく、
こんなカフェってほかに知らないなぁ、すごいなぁ、
と、ただただ、感じ入っておりました。
私のいるところからはちょっと遠いけれど、
終日居させてもらったら、いいだろうなぁ。
ランチをいただき、本を読み、ちょこっと椎名さんとお話しして。。。
席数が多いから、それも許されるような気が。。。

古き良き「喫茶店」のエッセンスと、今の「カフェ」のエッセンス。
そのよい所が、ほどよくないまざっているのは、椎名さんのセンスと、
カフェ学というか、喫茶学というか、
探究心旺盛に学んでいらっしゃるからだと思いました。

この気持ちよさの裏側には、椎名さんの隅々までの気配りと、
空間を心地よく清める心がふかぶかとあるのですね。
(なんか清潔感があるのですね。掃除が行き渡っている感じ。
それって、大切なんだなぁと。。。)
椎名さんの働きぶりを見ていると、
カフェをするために生まれてきたような人だわ~と思えてきます。

と、ちょっと声高がはずかしいくらい、大絶賛のポステンなのでした。

ほんと、また行きます~。

と、ここでひとつ、泣いていただきましょう。。

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ことり文庫さんへ

この冬、やっと行くことができました。

ことり文庫さん。
ホンマユミコとウサ村さんと一緒に行けたなんて、初めて!
(ひとり、ひとりではもちろん行ったことはありましたけれど)
そして、梅が丘のこの場に向かえるのは最後になってしまいました。

4年前の今日だそうです。
オープン。
ヒナタノオトが12月1日でしたから、ほとんど同い年ですね。
私たちも新しい旅立ち?に向かいますが、
ことり文庫さんは少し冬眠の季節を迎えられるそうです。

店主のこうめさんは、ほんとうに本が大好きで、
絵本のことを聞くとなんでも教えてくれて、
この場は、こうめさんや、この場を好きな誰もの夢の王国のようでしたね。
こんなふしぎですてきな場所があったこと。
ずっと心が覚えています、きっと。

そして、冬眠、ワタシ的に言えば、切り戻しのあとに、
いっそう、ふくふくのことり文庫さんが生まれますね。
そんないつか、どこかでが、とっても楽しみです。

今日は6冊の本と、こびっとの楽しい小物いろいろを買って、
一足早いクリスマスプレゼント気分。
うれしいなぁ。
これから何度も何度も読み返すことでしょう。
そして、そのたびに、今日のこと、思い出すのでしょう。

梅が丘のことり文庫さんは、25日まで。
23日、24日、25日、ぜひ訪ねてみてみてくださいね。

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ケゴヤさんを訪ねて

山形、新潟から無事帰ってきました。

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東京から数少ない便を乗り継いで、約5時間。
kegoyaこと、熊谷茜さんのお住まいに。
2010/6/19(土)~27(日)のヒナタノオトでの展覧会の打ち合わせと、
次回更新の「光の本」の「実生の仕事」の取材。
なんて、いうと、ちょっとカタイけれど、茜さんの場所で、
茜さんとゆっくり言葉を交わしたかった、
余計な思い込みやこちらの勝手な想いから放たれて、
ただ、すうっとそのお仕事、生き方に触れたかったのでした。

あまりに、感じたことが多過ぎで、書く気になれば、
なんとでも書けてしまいそうだから、要注意です。
書き手が、お熱ではいけません。
一度冷まして、心にしんと沈んだ想いを、もういちど心に響かせて
書きたいと思います。
こちらは、6月10日アップの予定です。

それにしても、夫君の悟さんは1980年生まれの現役マタギにして、炭焼き職人。
茜さんは、山にもぐって、自ら地を這ってアケビの蔓を採集し、
くるみの木を伐って、その皮を剥いでの材料からの手の仕事。
毛虫に目を刺されて失明しかけたこともあるのだそうです。。

とはいえ、もちろん、ちっともタイヘンがってなんていなくて、
山の恵みの暮らしを心から喜んでいる。
そして、山の先達たちに、心から愛されている。
まさに、実生の仕事、でありました。

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籠も多種作ってくださっています。
いわゆる売れ筋をいくつも、、というのではなく、
茜さんが作りたいものを、ひとつ、とか、ふたつ、とかづつ。
なので、kegoyaオールスターズ、と呼んでいます。
楽しそうですよ。
さまざまな籠。

こちらも、どうぞお楽しみに!!

新潟でのことも、またあらためて。。。

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いわもとあきこさんの工房を訪ねて

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ていねいにつくる

以前の作品展の案内状が、机の上にそっとありました。


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広やかな工房には、預かったものまで含めれば4台の大きな機が。



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でも、機で織り上げる前に仕事がたくさん。
布を染める。
そして、裂く。
横糸として使うものは、お団子にまとめておきます。

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どんな端っこも捨てられないいわもとさん。
糸くずはぬいぐるみのパンヤ代わりになったり。


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縦糸をピンと張って。
この色合いにたどり着いて、制作が落ち着いたとのこと。


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機の光景のひとこま。


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織りの途中。
これは、何になるのでしょう?


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そして、このポーチの絵柄。
森(杜?)ガール、なのだとか。。
それにしても、愛らしい表情の裏側には、こんなに手がこんだ仕事があったのですね。

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次回は、工房の片隅編と作品編です。

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ウサ村レポート

こんにちは。ウサ村こと、うさみです。
2/20、横浜BankART Studio NYKで開催中の
女子美術大学工芸学科卒業制作展、
オープニングパーティにてヒナタノオト
稲垣早苗のトークショウがありました。

この企画は、工芸学科の学生さんが、
工芸にまつわる仕事のなかで、「工芸と人を結びつける仕事」に着目し、
手しごとを結ぶ庭を読んでくださったり、
またヒナタノオトを訪ねてくださった折に出会った工芸作家の作品が、
自分がものを作る励みになったことなどの思いから、
企画してくださったものです。

さて、科は違いますが私の母校でもあります大学の工芸学科卒展での
稲垣のトークショウ、こっそり見守って(?)きました。
ヒナタノオト工芸帖をご覧になってトークショウにおでかけいただいた
お客様もいらっしゃって、ありがとうございました。

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トークショウでは、
工芸ギャラリーを作る迄の経緯、きっかけや、
なぜ工芸を紹介する仕事なのか、
卒業制作作品の感想、
ジャンルを問わず好きなアーティスト、
仕事で関わった女子美出身のアーティスト紹介、
作家とのやりとりの中で直接作品に結びついたエピソード、
などなどのお話を。

好きな作家の話では、須賀敦子さんの本から、
「自分のカードをごまかしさえしなければ。」
という一節が、これから社会に飛び出す学生さんにむけて贈られました。

また、稲垣の、
「はじまりは、実はちょっとしたきっかけで始められてしまうもの。
 けれど、続けて行く事はとても大変で大切」という話では、
うんうんとか、そうか、という面持ちでうなずいている方が多かったのが
印象的でした。

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工芸学科卒業制作展は28日まで開催中。
展示会場の広々とした空間も素晴らしいですし、
素直でかわいらしい学生さんたちが
気持ちよくお迎えしてくださることと思います。

卒制はこれまでの集大成で、時間もかけて、
じっくりとことん取り組める機会。
悩んだ時には教授や仲間に相談したり助けあったり、
改めて自分と向き合ったり。
そうして作りあげられた作品は、どれも堂々としていて、
作る歓びに充ちているようでした。

「これが私の今の100%です!」
そんな風に取り組むパワーを持っている若い方達が今いることで、
これからの工芸や美術がますます
魅力的なものになるのだなあと思いました。
また様々な職種につかれる方がいると思いますが、
どんな仕事でも、学んだ事は活かされるのだと思います。
私たちもよい仕事をしていきましょう、と刺激を受けました。

工芸学科4年生のみなさん、ご卒業おめでとうございます。
社会に出る方、勉強を続ける方、それぞれこれからもやりがいのある、
魅力的な物事と出会えますように!


ギャラリー併設の、書籍やデザイングッズのコーナーも見応えがありました。
おでかけになった際には、ぜひに。

以上、ウサ村からのレポートでした。

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台湾甘味

台北で一番おいしかったもの。。


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お汁粉に揚げパンが入ったもの。

私たちが泊まった宿から歩いて5分ほどにある市場。
永楽商場。
この界隈を迪化街(ティーホワチェ)と言って、
アメ横と河童橋と薬問屋街の合わさったような活気がありました。。


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ベジタリアンの私としては、豚足や豚さんの耳、
かごの中の鶏と、正面には籠が要らなくなった鶏、、などなど
刺激の強いシーンの連続で画像撮れず。
(あ、今回はイオス君は持っていかずにすべてiphoneでさくっと。。)
でも、これはなかなか美しくてパシャ。

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そして、お気に入りになって通ってしまったのが、
市場にあったお店、古早味杏仁露。

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夫婦+娘さんで商っているお店。
しっかりもののお母さんの手際のよさと
一見無愛想だけれど、なかなか温かみのある様子にほっこリ。

これは、手前が白小豆、奥が小豆の鍋。
それに好みでお糯のよなものや、揚げパンを入れてもらいます。
甘すぎず、お汁粉具合がなんともおいしかったです。

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でもこのお店のメインは杏仁のもよう。
で、しっかりこちらもオーダーしました。
所謂杏仁豆腐に氷とシロップが載っているもの。
真冬というのに、他の地元のお客さんは、この氷を食べている人が多かったです。
(これに、小豆や緑豆の炊いたのなどなどを載せている人が多かったなぁ)

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こちらは、N氏と散歩中に入ったお店。
古早味豆花

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私はこの豆腐に芋を温かい蜜に入れたもの。

お茶だけ飲みたかったN氏は、希望かなわず、豆乳のみ。
(これがおいしかったのですが)

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ほかにも、仙草というちょっと苦味のある汁をベースにしたデザートも食し。。

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季節がはずれていたので、マンゴーアイスはなかったけれど、
甘いもの(と言ってもそんなに甘くなく)関係、大満足の旅でありました。

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