ヒナタノオト工芸帖

日本橋小舟町の工芸ギャラリー・ショップ「ヒナタノオト」の作品ノオト

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糸暦二日目へ、そして私的つぶやき

画像追加しました


森文香さんの作品展、初日ひらきました。
ヒナタノオト奥の空間をのびのびと、
言葉と響きあった布が気持ちよさそうにしてくれています。
文香さん、ほんとうによい時間を過ごされてきたのですね。
どの布をみても、「すてき!」を超えた、なんだか澄んだよい気が流れているようです。
明日「森文香さん」としては最後の作家の日!
皆様、どうぞ「森さん」に会いにきてくださいね!

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今日は夜、スウェーデン在住のお友達(って言っていいよね)マツバラヒロコさんが
夫君のハンスさんと一緒に来てくださいました。


KeitoさんとMOORITさんで、
「ノールビンドニング」という手編みのワークショップを無事終了されて、
今日は3人で打ち上げ?
お気に入りのベルギービールのお店ブラッスリー ル・プティヴィラージュ
楽しいひと時を過ごしました。



スウェーデン人のハンスさんとはあまり言葉は通じないのですが、
なんだか心が通じるのが不思議。
北欧から帰ったばかりですが、かの地のほっこりした気持ちを
またまた味わったひとときでした。
あ、おふたりとも、ビール、お食事大満足!されていましたよ。
「日本で食べる食事はどれもおいしいけれど、このおいしさは格が違う!」
とハンスさんでした。

ヒロコさんとは、長い目であれこれご一緒しましょうね!
とお話し中。
秋には手芸雑誌にも登場される予定ですので、またあらためてご紹介しますね。
今回はスナップ写真で。。

200413a

「ノールビンドニング」とは、針と結合というような意味。
(まいちゃんの、のおるもおる の針の先の針のノールと一緒ですね)

一本の木や角で作った針で編んでいく技法です。

ちなみにヒロコさん愛用のノールは、ハンスさんのお手製の木製!


200413aa


北欧では昔昔々はこの方法かフェルト化だけで手袋を作っていたそうですが、
かぎ針、棒編みができてからは、すっかりすたれてしまって、
スウェーデンでもできる人はそう多くないそうです。

編み図もいらず、慣れてしまえばこの方がずっと楽!とヒロコさん。
靴下、ミトン、とたくさん編んでいましたよ。
また、詳しくご紹介しますね。


200413cc


(以前、夏にお訪ねしたダーラナの写真も、いいショットいっぱいなのです。
これもご紹介せねば。。。)


200413dd


200413ee


プレゼントくださったのがこの本!
ボンホルム島の図案のクロスステッチの本なんです!!
見つけた時、すぐに私のことを思い浮かべてくださったそうで。。。
タックス ミッケ!(スウェ語のありがとう)


ところで、ヒロコさん、本職?はアンティクショップのオーナーさんでもあるのです。
もともとプリントのテキスタイルのお仕事を日本でバリバリにやっていた方ですが、
スウェーデンのかわいいものの目利きさんです。
すてきなwebshopもなさっていますので、ぜひご覧くださいね。

happysweeden


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明日は、「ヒミツ」さんがやってきます!
セイキロスの石碑さんと出会った報告を!
みなさんにも、報告しないとですね!

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以下は、イナガキの私的つぶやき、ツラツラですので、
ご興味のある方のみで、どうぞ。。。

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セイキロスさん

ちょっと、長くって、工芸の話ではないのですが、
たぶん、いい話、です。

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その人に会ったのは、3回、です。

2回目は昨年の「工房からの風」で。
ギャラリートークを終えて、書籍の署名をし、ほっと一息ついた瞬間に、
「こんにちは~」
とやはらかな笑顔でひとりの男性が声をかけてくれました。

旧知のような表情でしたが、とっさに思い当たらず、
あの、、どちら様でしたでしょうか?
と申し訳なくも伺いました。

「以前、デンマークの石碑のことでヒナタノオトに伺った者なんですが、
私家本ができたので、お届に行きましたら、
今日はこちらでイベントがあるとの張り紙があったのでやってきましたー」
と。

えっ、人形町から本八幡へ?
まるで隣の家から来たように軽やかにおっしゃって、
あの人垣の中を迷いもせずに、私を見つけてくれたようなのです。
「工房からの風」が何なのか?
この賑わいの状況もまったく無関係のようで・・


かなり、不思議でしたけれど、あまりに普通にされていましたので、
こちらも普通な気がして?お話しました。
デンマークにある石碑。
私は見たこともないその石碑について、丁寧にご本を作っていらっしゃいました。
そして、それを私にくださるというのです。
なんだか自然な流れでありがたくご本をいただきました。
そして、お名前を教えてください、と言いますと、
「ヒ・ミ・ツ」
とおっしゃったのです。

愉快な気持ちでした。
他の人でしたら、ちょっとブキミ(ごめんなさい)だったかもしれませんけれど、
ヒミツさん、善良のオーラに包まれていましたから。

:::

040413c


3回目にお会いしたのは、つい先々週です。
私が偶々ヒナタノオトにおりましたら(その週は、その日の、その時間しかいなかったのですが)
ヒミツさんがいらしたのです。
そして、ご本の改訂版をお持ちになって、
「デンマークに行ったら、国立博物館に行って、この石碑を見てきてくださいませんか?」
と石碑の資料をくださるのです。

一瞬、ちょっと困りました。
ヒミツさんの意図がわからなかったからです。
何か、学芸員さんに質問したりするのかな?
ミッション、与えられるのかな?
ちょっと荷が重いな~
正直、そう思いました。
そして、私は何をすればいいのでしょう??
とお尋ねしてみました。

「え~、ハハハ~
そうですねー、そもそもほんとうにこの石碑がここに、あるのかな、なんて。
そして、あったら、どんな風に展示されているのかなぁ。
どんなふうに人々が、この石碑を見ているのかなぁ。
石碑さんが、どんな光を浴びているのかなぁ。
なんてことを、ただなんとなく、ご無理でなければ、見てきてもらえたら・・・」

ヒミツさん、そう言うのです。朗らかに、控えめに。。
なんだかよくわからないけれど、店頭で急にご自分の話をされても、
嫌な気持ちにまったくならないのが、不思議でした。
なんでかな?と思うと、そう、何も私に強制していないんですね。
ただ、その石碑のことが、ほんとうに気になっているのだ、
そう、石碑を愛している!のだ、ということがほんわか、伝わってくるばかりなのです。

と、ところでヒミツさん、なんで私が近々デンマークに行くのご存知なんですか?
(まだ、ブログにも渡デンのことを書く前でしたから)
「なんだか、そんな気がして~ハハハ~」
ヒミツさん、ほんとうに不思議なお人です。

:::

「工房からの風」の時にいただいたご本。
実はそのあとのモウレツな忙しさの中で、熟読していませんでした。
(すみません・・)

けれど、今回、あらためて読み、そして調べてみることができました。

石碑
というのは、「セイキロスの墓碑銘」というものだったのです。

紀元前2世紀頃から紀元後1世紀頃のもので、完全な形で残っている世界最古の楽曲の一つ。
墓石に歌詞が刻まれており、歌詞の行間には古代ギリシアの音符による旋律の指示がある。
(Wikipediaより)

トルコ(当時はギリシャ)で発掘されたものが、戦火も潜り抜け、
形を残し、縁あって北欧にわたり、今はデンマークの国立博物館にある、
というのです。

:::

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わたしは石碑です。
セイキロスさんがわたしを
ここに建ててくれました。
不滅の思い出の
長く生きのこる〈しるし〉として。

生きている限りは輝いていてくださいね。
決して決してあなたは
悲しんではだめですよ。
僅かなんですから
生きている時間は。
終わりを時間は
求めているんですから。

セイキロス・・・
・・・生き・・・


(ヒミツさんの私家本より
最後の部分は石碑が欠損していて読めないそうです)

:::

私たちは今、さまざまなメディアに思いを残していますね。
たとえば、私がこうしてブログを書くことも。

2000年以上前のセイキロスさんが、石、という当時としては
後世に残る可能性の高いメディアに、こんな詩をつづっていたのです。
音階とともに。
(検索すると、再現した音楽を聴くこともできました)

生きている限りは輝いていてくださいね。
決して決してあなたは
悲しんではだめですよ。
僅かなんですから
生きている時間は。
終わりを時間は
求めているんですから。


セイキロスさんが時空を超えて残してくれた言葉は、
今の自分にしみじみと響きました。
そう、悲しんでいたままでは、いけないのでした。
生きている限り、輝いているのだよと。

:::

ヒミツさんが、なぜ、私にこのことを知らせてくれたのか。
今も正直よくわかりません。
けれど、そんなことは、どうでもいいんですね。
セイキロスさんの詩を、そして残された石碑を、とっても大切に思う人がいる。
その思いが、その詩を心の栄養とする人に伝わっていく。
それだけで、なんて不思議で、うれしいつながりなんでしょう。

2000年以上の時をわたり、人の思いや心って、変わらないものなんだ、
そう思いました。
そして、同じような思いを抱きながら、人は自分を、他者を、
励ましていくんですね。

:::

セイキロスさんとわたし
という映画もあるそうです。
ヒミツさんは、どうもこの映画制作の根っこいらっしゃるようですけれど、
まあ、ご本人が「ヒミツ」とおっしゃっていますので、そのままにしておきましょう。

来週9日火曜日。
コペンハーゲンの国立博物館、行ってきます。
セイキロスさんの石碑、会えるでしょうか?

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余白を整えよう

あらためまして、今年もヒナタノオトにお越しいただきましてありがとうございました!
また、全国(世界?)から、このブログなどをご覧いただき、お気に留めていただき、
スタッフ一同感謝申し上げます。

:::

今日はニッケ鎮守の杜、お庭の手入れが午前中のワーク。
午後は、ニッケのデスク周りの大掃除を進めました。

そして、明日はスタッフ総出で、ヒナタノオト。
ご出品いただいた作家の方々へ、感謝をこめて搬出を進めます。
お届けものが到着するまで、今しばらくお時間くださいねー。

ほかにも、あれやこれやと溜めてしまったことも、ひとつずつ片付けて。。。
それぞれ得意分野を生かして?
(みんな個性が際立ってきて(笑)チームとしていい味出てきています・・)
余白を清々しく整え、新年を迎えられるようにしたいと思います。

:::

今年もお陰様でこうして綴ることができていますが、
じわじわっと変化のあった年でした。
ええ、ほんとうに。。。

作家の方との関わり方も、あらためて気づいたこと、
考えさせられたこと、そして学んだことがたくさん、
そしてその幾つかは、とても重く、濃いものでした。

わたくし個人としては、こうしていられるのは、
ほんとうにスタッフと家族の支えがあってこそ、
としみじみ感じています。

本を出版できたり、工房からの風が無事10回目の開催ができたり、
小舟町に移転してから、ギャラリーショップとして、
少しずつではありますが、広やかに帆を進ませていただいていること。
ひとりでは、今の自分の状況ではとても出来ないことでした。

夏以降、父の容態が芳しくなく、入院、転院、
そして5年を過ごした介護ホームの退去がありました。
医師からの決断を迫られることばかりが続き、
役所にもさまざまな手続きで追われる日々。
何より、私とは価値観が異なる父を尊重しながらの日々は、
心が塞いでしまうこともあって、
心の身動きが取れなくなりそうなこともしばしばでした。
ちょうど工房からの風の前後が一番あわただしいときで、
そんな中でもこうして仕事を進めることができたのは、
奇跡のように思います。
ホンマユミコ、うさみともこをはじめ、周りのひとが
ほんとうに支えてくれたからこそのことでした。

私の力不足で、ご連絡をマメにできなかったり、
さまざまな失礼があったことと思います。
この場からではありますが、不信や不快に思われたことがありましたら
お詫びいたします。
けっして、疎かにや軽んじてのことではなく、
手足や心が動けずに、言葉(声や文章)が出ない場面が多々ありました。
来年はそのようなことのないようにしたいと深く思っています。

:::

なんだか、ちょっとしんみりしてしまったかもです。
すみません。。

来年に向けて進めていること、少しお伝えしますね。

・「北欧の和み-デンマークの扉をあけて」
を柱に、イベントやカフェ、ワークショップをします。
冬の章(1月末)と夏の章(6月)という感じで。

今年は看病のためにデンマークに行くことが叶いませんでした。
1996年以来、はじめて!
16年間毎年行っていたので、どこか故郷のような気さえしているデンマーク。
会えない時間が愛育てるのさ♪(ふるっ)というわけで、
デンマークラブが只今募っております。
そのエネルギーをヒナタノオトで発露しよう!と企んでいますよ。

・「工房からの風」は、10回の中で出来上がってきたものをベースにして、
よい所はそのまま育てて、そして、新しいことも始めます。
企画委員?(名称検討中)をお願いする作家さんと、近く第一回目の顔合わせを。
すでに仲良し?というのではなく、はじめまして的な方たちが、
どんな化学変化をもたらしてくれるでしょうか!

・あわせて、工房からの風の通信物もマガジン的なものを年3回発行します。
取材などで、いろいろお願い事、皆様にもさせていただきますよー。

・来年は、遠征?をしようと思っています。
まずは春に滋賀県の予定が!
茶話会やイベントなど、交流のできる機会を設けて、
新しい動きを育みたいな。

と、なんだか長くなってしまいましたね。
年末年始、また、いろいろ綴りたいと思います。
言葉にして、思いを整え、確かにしていく。
言葉は向き合い方次第で、豊かな道を拓いていくもの。
やっぱり、私はそう信じているのです。

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勢い戻りて

窓辺カフェ。
ひな祭り。
美しくっておいしいお菓子、
ほんとうに手づくりしてしまうホンマフサイ、すごいです。
(スミマセン、わが店のことながら・・・)

:::

明日、イナガキとウサミは、galleryらふとでワークショップ。
枝払いをした桜の枝と蕾を使って染色です。


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こちらはらふとのあるお庭「ニッケ鎮守の杜」の梅。
今日の様子。
上が野梅系、下が豊後梅系。
少しずつ花びらがほころび始めました。


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ここの3本の梅の木。
ここ数年元気がなかったのです。
病気かもしれない、植え替えたほうがよいかも。。。
造園屋さんにそう言われもしましたが、
庭人さん(このお庭を一緒に手入れしてくださる方々)たちと
足元に茂りすぎたの玉龍を移植したり、木酢液をかけたり、
枝払いをしたりと、熱心に想いと手をかけてきたのです。
それでも樹勢が弱ってしまっていて、
花もちらほら、実もわずか。
そんな中にも、ウサミを中心に愛おしいまでにふっくらとした梅干を作ってみたり。

そんな数年を経て、この冬、花芽がたくさんたくさんついたとき、
どんなにうれしかったことでしょう。

環境になじむのに時間がかかったのかもしれません。
梅の木もがんばって、そしてみんなの想いが手を通して伝わって、
ああ、こんなにも復活するんだって、ほんとにうれしい。
あきらめない、クサラナイ。
時をかけても、よいほうへ、よいほうへ。

芳しい梅の香、清楚な白い輝きに、
励まされ、そして、教わっています。

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東の空の気

朝、東の空を見上げると、気持ちがまっすぐになってきます。
晴れていても、曇っていても、朝の東の空に立ち上る新しいちからに触れていると、
今日という日のまっさらさに励まされるような気がして。

今日、3月1日。
母宅からの出勤でしたから、集合住宅の上階から。
快晴ではなかったけれど、昨日よりうんとあたたかで、
空気そのものが、ああ、たしかに春がやってきたんだと、
いつも以上に胸が広がるような思いに包まれました。

:::

(北欧好きながら)冬は苦手で、気持ちもどこか停滞しがちなのですが、
春に向かって、助走を始めていました。
それは、住まいのレイアウト変更、模様替え。
忙しさにかまけて、職場の空間(ヒナタノオトですね)ばかりに気を向けて、
暮らしの空間が後回しになっていました。

まずは母宅。
有効に使われていない和室をフローリングにリフォームしようと。
そこに至る前のあれやこれを、段取りを考え、ひとつひとつ。

今日、数週間前にオーダーしたリビングのカーテンが到着しました。
スウェーデンのKINNAMARKの布。
先代のNUNOさんの生地で作ったものは濃色でしたから、今度は爽やかなもので。
ファブリックを変えると、ほんとうに気分が変わりますね。

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(ペンダントは千春さんの白磁)

この調子でしばらくは、模様替えの日々。
思い切ってものの処分や、整理整頓。
今までためてしまったことをしているだけなのですが、
居心地のよい私なりの「和と北欧」の空間を目指して、
爽やかに進めましょう。

なんといっても、3月1日ですもの(不思議な断定?(笑))
朝の東の空に満ちている気を心に広げて、
春に向かって進みましょう。

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浜から小舟へ

2月22日、猫の日。
一年前のこの日、小舟町のヒナタノオトは生まれました。
一年。
あっという間のような、遠い昔のような。。。
昨年のこの日、約10日後に震災にみまわれることになろうとは思いもよらず、
空色の扉を開いて訪ねてくださる方々をお迎えしていたのでした。
ほんとうに、感慨深いです。。。


今日、ヒナタノオトはホンマユミコとカネヤスヨシエ。
イナガキとウサミは、工房からの風の業務で終日コルトン。
心の中ではさまざまな思いが去来していましたが、淡々とこの日を迎えて。



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そんな中、お祝いに花束を抱えてきてくださる方、
そして、あたたかなカードを送ってくださる方がいらして。。。



220212b

ありがとうございます。

誰かの喜びに心を向けて、一緒に喜べるひとになりたい、
そんなことをあらためて思いました。
それこそが、出会ったひととの幸せな関わり方なのではと。。
日々忙殺されて、そんな幸せを手放してしまっていたら、もったいないですね。
ヒナタノオトにある作られたもの、展示しているものも、
そういう喜びと結ばれたものであるように。
そんなことも、この日、あらためて心に。


この小さな場に花や愛のある言葉を寄せてくれる人がいること。
それを共に働くひとたちとともに、心からありがたく思えること。
そんな幸せを糧にして、二年目の小舟、漕ぎ進めていこうと思います。

楽しいこと、うれしいこと、ご一緒くださいね。

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