fc2ブログ

ヒナタノオト工芸帖

日本橋小舟町の工芸ギャラリー・ショップ「ヒナタノオト」の作品ノオト

北欧3日目middelaldercenter

080810aa

今日も快晴!

カオリさんの家からバスに乗って、BornholmsMiddelaldercenterへ。
今までなかなか機会がなくて、今回初めて行くことができました。

小さな森の中を歩きながら、中世の手仕事や遊びに触れる場所。
エントランスから、森の小途をてくてくてく。


080810cc


あ、草木染めの糸。


080810bb


茹でる釜などもありました。
作業する日もあるのですね。


080810m


お姉さんは、組みひもを作っていました。


080810o



素敵な家の中には、


080810ee


おお、なんと大きな!


080810dd


大きいと言えば、



080810gg


パンが、焼き立て。


080810ff



あれ?
見たことのある籠が・・
kegoyaさんのあけびの洗濯籠ととても近い雰囲気。
こちらは、柳で編んでありました。



太鼓の音に連れられて行くと


080810hh


芝居小屋。
ちょうど子どもたちのお芝居が終わったところ。
観客の拍手に応えていました。
見てみたかったな、お芝居。



080810i


芝居小屋からちょっと離れた木陰で、愛らしい笑顔のおばあちゃんが座っていました。



080810l


と、やおら立ち上がって、鍋に向かい・・・



080810j


芝居小屋のランチタイム!
なんだかほんと、おいしいそうだったなぁ。


デンマークには民俗博物館やこの中世をテーマにしたテーマパーク?
のようなものがいくつかあります。
日本では、そういうところに行きませんけれど、デンマークではとても好き。
なんでかなぁ。
その理由の一つが、服装や調度品が、ほんもの(あるいは、かなりほんものに近い)
ということもあるかもしれません。
そして、そこで働く人たちの表情がいいんです、とっても。


080810q


いい表情といえば、動物たちも。
牛、羊、あひる・・・

のびのびくつろぐ表情を見ていると、日本で口蹄疫に苦しむ動物たちや、
それを巡るひとたちのことが心に浮かんできて、
苦しくなってしまいました。


080810r


家畜と人との健やかな関係。
願うのですが。


080810p


もっと盛夏になると、マーケットも出るそうです。
最盛期シーズンの前だったようで、ちょっと残念。
でも、いつか、そんな賑わいの日にも来てみようと思いながら、バス停に戻りました。

次に向かったのは、母校。

PageTop

北欧のちゅうぶる

180810ii

実はデンマークのANTIKや蚤の市から連れ帰ってきたものも展示していました。
控えめに、棚の扉を閉めていたりして。。
それでも気づいてくださった方が、だいぶ選んでくださいました。

150810aa

これは、今日新たにお出ししたもの。
母の日プレート。
毎年、母子の動物の絵皿が出ているのです。
1971年は猫、1978年は鴨?

180810bb


1974年は白くま、1979年はキツネ。
壁に飾れるように、穴があいています。

180810cc

これは、なんだかとっても惹かれた風合い、質感。
ブロンズのお皿。
ずしり、重かったです。。


180810dd


縁の文様が、北欧らしく。。



180810gg


真鍮の皿に、フォークとナイフ。


180810hh

カトラリー。
状態がよくて、妥当な価格であれば、このデザインのものと出会ったら必ず買って帰ります。
日本の器との相性がいいんです。
重さや、フォークならフォーク部の長さ、スプーンなら、スプーン部の深みなど、
ナイフ&フォークの文化の国のものは、日本のものと微妙に違っていい感じです。
でも、あんまりデコラティブなデザインだと、和食器に合わないですし。。
そんな中で、この柄のデザインのものは、とっても重宝しています。

今回は、あとは大振りなフォークが残っているだけですが、
よろしければご覧ください。

他にも、愛らしかったり(猫の本!)、
1900年初頭の美しかったりする装丁の本だったり、
なんだか不思議な建築パーツとか、とか。。

好きな人は好きで、そうでない人には、ガラクタなのでしょうけれど、
そんなものを見ていただくのも楽しい旅気分かなぁと。


180810ee


そうそう、こんなものも。
前にも一度連れ帰りました。
なんでしょう、これ??

:::





続きを読む

PageTop

デンマーク二日目晩

立秋を過ぎて、日が短くなりましたね。

されど、デンマーク旅記録は、まだ二日目の夕べ!です。

080810ll

ようやくこれからボンホルム島で3晩お世話になるカオリさんのお宅に到着しました。

カオリさんは私の3年後にボンホルムのホイスコーレで学んだ女性。
(年齢は15歳以上若いのですが)
学校を出た後もボンホルムに残って金工を学び続けました。

8年の滞在の中で、深い努力を重ねて、
デンマークのゴールドスミスの資格を昨年得たところです。
日本人でデンマークでゴールドスミスになったのは、初めてだとか。
私はなぁーんちゃって金工しか学ぶ力がありませんでしたが、
同じクラスから、こんな優秀な人が出るなんて、
この幅の広さが、デンマークの懐の深さでもあるような・・・

あ、ゴールドスミスというのは、金工宝飾作家とでも訳したらいいでしょうか。
シルバースミスと言えば、カトラリーや調度品を作る金工家。
(実際は、アクセサリーも作りますが)
ブラックスミスと言えば、鍛鉄家ですね。

カオリさん、ヨーロッパ各国のコンペでさっそく受賞を続々と重ねていますが、
今年は、デンマークの女王からメダルまで受けてしまいました。
(1879年から続けられている、工芸作家を顕彰するもので、
マーグレーテ女王が受賞者ひとりずつにメダルを授与するもの)
しかも、コペンハーゲンの工芸美術館に作品お買い上げです。

と、書くとちょっとイヤミ?な感じなくらい成功しているようですけれど、
モクモクモクと学びを続けていた時期が7年以上あって、
その間、暗い冬のデンマークでひたすら手と心を揺らし続けていたカオリさん。
会うたびに交わすものづくりについての会話も、
私にとっては、いつしか、ボンホルム行きの楽しみのひとつになっていました。

なかなか進まない「実生の仕事・工芸編」ですが、デンマークに来るまで、
工芸とまったく縁無く過ごしてきたカオリさんの巡り合った手の仕事、
ぜひご紹介したいと思っています。

カオリさんのHPはこちら → 

080810mm

七宝をメインに制作しています。
近作のブローチ群。

:::

080810s

庭側の風景。
白い花は、エルダーフラワー。


カオリさんのパートナーは、ペアさんと言ってやはりゴールドスミス。
デンマークのいわゆる人間国宝にあたる人です。

とっても気さくでジョーク連発?な方ですが、ふとしたときに感じる
ゆるぎない美意識に、背筋が伸びたりします。
ああ、まさに芸術家とはこういう人、と思うような方。

ペアさんが焼いてくれたライ麦パン。
姿がすでにアートです。
(そして、ほんとうにおいしかった!!)


080810u


イサムノグチのランプとテーブル。


080810v


テーブルセッティング。
毎回、なんともぴちっとしていて、美しかったです。。
気持ちいいぴちっと感。


080810w


先ほど、人間国宝、と書きましたが、デンマークではこういう呼び名だそうです。

statens kunstfonds livsvarig ydelse for kunstnere paa finanslover

googleで訳すと

金融約束のアーティストの状態アート基金の有効期間の利益

!?というなんのこっちゃな訳ですが、
要は、リスペクトされるべき生活をするに値する芸術家の生活を保障する制度
みたいな感じでしょうか。

絵画、建築、音楽などと並んで工芸全般から
26名の作家がデンマーク国内から選出されています。
ペアさん、あらためてすごい人だったのですね。
というか、すごい人をちゃんと認めて、芸術活動を支えていく制度は、
すばらしいなぁと思いました。

(本音を言えば、別に肩書きですごい、とは思わないのですが、
作品にオーラが出ていたことに、驚きました。
ひとりの手が、こういう美しいものを生み出すなんて!)

デンマークでは、人間国宝の制度の他に、芸術家を支援するための
奨学金のような(学んでいるのではないので、奨学ではないですね)
制度もあって、毎年相当数のアーティストが応募して、
厳選された人たちが、お金を国から与えられます。
これを受けるのも相当に難しいらしく、
カオリさんは二年連続で認定されたとのこと。
ほんとうにすばらしいし、よかったなぁと思うのでした。


カオリさんとペアさんのお宅での一晩目。
おいしい食事と会話で、夜は更けて、、いくはずが、
なかなか更けない!のでした!(夏至は過ぎたばかり・・)

カオリさん宅の記事はまたのちほど。。

続きを読む

PageTop

北欧2日目午後

北欧の旅。

例年、レポートが尻切れトンボ気味でしたが、
今年は発想を変えました。

すぐにアップするばかりに意味があるわけではないぞ。
夏の間をかけて、10日間をゆっくり味わい直そうと。
一粒で二度おいしい(って、わからない人が多そう、ウサ村さんとか)ように。

というわけで、実は北欧に着いて、まだ2日目の午前までしか、
ブログにアップしていないのでしたが、ぼちぼち続けますね。


::::


澄み渡る青空の下、お墓をお参りしたあとにフェーバーが連れていってくれたのは、
Arts & Crafts Association Bornholm


210710a


古い建物をリフォームして、ボンホルム在住の工芸作家が共同で運営しています。
実はフェーバーもその会員のひとりです。
刀をモチーフとしたカスタムナイフを出品しています。
ホームページがとても見易く、ボンホルムの作品の感じもわかるので、
ぜひどうぞ。
ACAB

210710c


同じ建物の上階には、企画展もやっています。
今回は、ボンホルム特産だった柱時計。


210710h


工房も再現されていました。

さらに上階に行くと。

210710b


わぁ~ウツクシイ。。
あれ、これは日本人でデンマーク在住で活躍されている
有子高田ケラーさんの作品ではないですか。

京都のモーネの井上由季子さんと同級生で、とても親しくされていらっしゃる方でした。
(一度デンマークでもお宅にお伺いさせていただいたことがありました。)

トリハダがたつほどぴちっとしていて、でもかすかで、清らかで、
心にさざなみが沸き起こってくるような。。
トレーシングペーパーがこんなに人に何かを感じさせてくれるなんて。
広やかな一室を使った展示でしたが、ほんとうに心が洗われるようなひとときでした。


:::


210710d


次はフェーバーの家のすぐ近く。
(家の概観も少しフェーバーの家に似ています)


210710g


ろうそく工房。


210710e


す、すごい。
こんなお部屋がいくつもあるのです。

210710f

そして、ここで作ってもいるのですね。
この日は、制作お休み中でしたけれど、
以前ディッピング中を見せていただいたこともありました。


210710i
Det Gamle Lysestøberi (以下3つはiphoneにて)

どれもこれもすてきなろうそくなのですが、
2日目から重い荷物を抱え込むこともできず。。

どうしても差し上げたい方にひとつを選んで、


210710h


いつかヒュッゲの夕べで使おうかと、ディッピングのものを二組。



210710j



さて、その後、3泊お世話になるお宅へバスで向かいます。
「人間国宝」さま!のお宅です。



210710m

PageTop

デンはデンでも

今日は9月発売の雑誌の取材をお受けしていました。

北欧のカップで愛用しているものを。
ということでしたので、
昨年夏にデンマークで出会ったアンヌさんのマグカップを用意して。


130710b


さくっと記事にもエントリーしていました。 → 


ほかにも、店内で北欧を感じさせるものを揃えておきました。


130710d


こちらは、ティーハンデルさんの紅茶。


130710c


金井啓さんの文様も、どこか北欧の雰囲気。

:::

編集者さんいわく、
「イナガキさんの服の色も・・・」

130710a


あらら・・・
これは、まったく無意識でした。
ちょっと恥ずかしいまでに、同じトーン。
しかも、デンマークではなく、

130710f


スウェーデン!

続きを読む

PageTop

アリンゲの町に着いて

120710a


到着二日目。
早朝、sasホテル前から出るバスに乗り込む。
今回利用したのは、バス+ボート。
今までは、飛行機か、夜行フェリーか、バス+フェリー。
数年前からこのバス+ボートができて、ボンホルム島のメインタウンRønneではなく、
なじみの町Allingeにダイレクトに到着できることを知りました。
(しかもリーズナブル)

小さなボートなので、海が荒れると欠航するようですが、
夏のバルト海は湖?のよう。
揺れもまったくなくて、バス二時間+ボート三時間の旅は、瞬く間のことでした。


120710b


心のフルサト。
Alingeの港に到着すると、約束もしていなかったのに、
フェーバー先生が迎えに来てくれていました。
思ってもみなかったので感激!です。
こうして今回の島での時間が始まりました。
(拙著「北欧の和み‐デンマークの扉を開けて」の中に出てくる
彫金の先生です。)

・・・と、ほんとうに感激のハグのあと。。
何やら、食指が動く人の気配・・・。

港でいきなり、のみの市!!

まだデンマーククローネの感覚もなじんでいないうちに
のみの市とは危険(しかも初日)ですのに、
いきなりエキサイトしてしまったのでした。
(なんでも、夏の期間、週に数日開いているのだとか・・)

ぐるりと一巡して、気持ちを抑えつつも、ソースパンやキャンドルホルダー、
カトラリー、おばあちゃんの手編みの手袋などを入手。

特筆はこれ↓(画像もこれしか撮っていませんでした)


120710d

中世っぽい、麻の給仕用の被り物。
このおばさまが、縫ったのだそうです。
あんまりかわいかったので、ひとついただきました。
食べ物ワークショップの時に被ろうと!


:::


ボンホルム島には、素敵な円形教会があります。

Østerlars(エスタラース) 、Olsker(オルスカ)
Nylars(ニュラース)、 Nyker(ニュカー)
と4つ。
そのどれもが素敵で、それぞれ機会を得て訪ねましたが、
Olsker の円形教会に連れて行ってくれたのは、現地に30年以上暮らしていた
「ユウさん」でした。

「ユウさん」も、北欧の和みの中に登場しています。
私にボンホルムのホイスコーレを勧めてくれた人。
実は「ユウさん」は実名から引いた呼び名ではなく、
職業も画家ではなく、彫刻家なのです。

ユウさんには、たくさんたくさんお世話になったのですが、
今回お会いすることはできないのでした。

その日、フェーバーにまずれて行ってもらったのが、
オルスカの円形教会。


120710f


この美しい教会のふもとの墓地に、「ユウさん」は昨年から眠っているのでした。
お参りをしたこの日、フェーバーが教会の方に尋ねると、
間もなく墓石が据えられるとのこと。
石の彫刻家だった「ユウさん」の作品が、きっと据えられることでしょう。




120710e


これは、同じ墓地にあった私がとても好きなデンマークの墓石。
小鳥が墓石の上で、名前に向かって囁きかけているよう。

現地ではポピュラーなタイプなのでしょうか。
時々見かけます。
静かで、安らぎを感じさせてくれる佇まい。
そして、胸が締め付けられるような想いになるのはなぜでしょうか。



:::



120710o 080710c


Alingeの町。



120710k


童話的で、現代的でもある像。



090710b


ああ、なつかしや、フェーバーの家。
ボンホルムとの縁はすべてこの家を撮った写真から、結ばれていったのでした。



120710m


さりげに、こんな片隅もステキ。



120710n


おお!大きな金魚。
日本好きなフェーバー、日本庭園作りを進めていました。
(羅生門、と書かれた門があったのには、オドロキ)



120710l


2002年に夫N氏と共に訪ねたとき、N氏が贈った竹を使って、
鹿威しも作っていました。
相変わらず、なんでも作ってしまう、魔法の手の持ち主です。
こののち、ボンホルムのクラフト協会の展覧会と、ろうそく工房へ。


:::

続きを読む

PageTop