台風、すごいですね。
皆様、大丈夫でしょうか。。。
ワタクシ、ただいまヒナタに缶詰め。
浅草線、新宿線と乗っては降りて、2時間経過したところで、
再開の見込みがたたずにあきらめて、
動き出した半蔵門線で三越前に戻りました。
ホテルはどこも満室。
このまま電車が動かなかったら、ど、どうする??
キャンプ。
本はいっぱいあるし、秋の夜長の読書タイムにしましょうか。
などと悠長なことを思ってみたり。。。
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午前中はコルトン。
空色の長靴を急きょ購入して、ヒナタへ。
カネヤスさんが開けてくれていて、お客様がおひとりすでに。
小部屋でpc仕事をしていましたら、そのお客様が私を呼んでくださいました。
Yさん。
九州からのお客様でした。(入ってすぐに気づかなくてすみません)
浜町にも2.3度いらしてくださったことがある方。
3年ほど前、たしか須賀敦子さんつながりでブログで出会った方でした。
カリグラフィーを続けていらして。
素敵なブログをつづっていらっしゃいます。
コトバ綴ジ ☆今回は、六本木で行われている
Zapf展
ヘルマン・ツァップ&グドルン・ツァップ カリグラフィーの世界
のために上京されたとのこと。
詳しい内容も、Yさんのブログで書かれています。 →
☆これ、ぜひ行ってみたいなぁ。
25日まで。うん、なんとか。

思いがけず、Yさんがくださった贈り物。
手漉き和紙の文庫本カバー。
「つまりはこの重さなんだな。」
これ、檸檬だけではなくって、檸檬が象徴しているすべてのことなんですね。
和紙の重さ、手触り、なんだな、つまり、惹かれるのは。。。
とか、とか。。。
そして、ああ、ウンベルト・サバ
星の
かわりに
夜ごと、ことばに灯がともる
(ウンベルト・サバ 須賀敦子訳)
なんて素敵な言葉なんだろう。
穏やかに愛らしい表情のYさん。
心に大切にしているステキなことごと。
お手製のカリグラフィーの包装紙に包んで携えてきてくださったのでした。
(その包装紙も、ほどいて製本しましたよ。リルケ!)
突然の出来事に、ハトが豆鉄砲くらったようなままお見送りしてしまいましたが、
じわじわ心がほわほわになったことでした。
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六本木に向かったYさんと入れ替わってやってこられたのは、
加護園さん。六本木から!
来年の6月にお願いしている展覧会の打ち合わせ。
加護さんと交わしたコトバから、いろいろ響くこと多し。
小さな小さな美しきもの。

蓋を開ければ、ほら

(イヤリングは大きさの比較に)
金箔のこのシリーズ。
ホリホリのシリーズ。
透明のシリーズ。
来年は全方位に加護さんの世界をご紹介できることを。。。
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加護さん、面白いこと言っていました。
いろんなギャラリーを訪ねて扉を開くと、
そのギャラリーが求めているものがピンとくるって。
ヒナタノオトから感じるのは、穏やかなもの。
だから出会うお客様も穏やかな方が多いのだと。
(店主がそうだというわけではないとも!まあ!)
加護さん自身のお客様は、かなり個性的で激しい方が多いのですって。
でも例えば、10年前の作品と比べると、うんと穏やかになっているのを感じて、
それをいいなぁと思う自分がいると。
尖ったところが尖ったままであるのではなくて、
尖ったものが、穏やかにさえ感じられるような領域に入ってきた、
ということなのでしょうか、加護さん。
ガラス作家はたくさんいらっしゃるけれど、唯一無二な世界を拓いているひと。
会うたびいつも深く考えさせてくれる何かを与えてくれる人。
先に、先に、ほんとうに豊かな作家になっていかれるんだなぁと、
またあらためて感じたのでした。
嵐の日の訪問者はこの素敵なおふたり。
そして、嵐はますます激しさを増していったのでした。