森文香さんの作品展、あと3日となりました。
土曜日と月曜日(16時まで)、文香さん在廊くださいます。
ぜひ、お出かけくださいませ。
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はっとするような一瞬を捉える文香さんの写真。
一部、作品紹介に掲載させていただきます。
(ブログ「石のうた」より →
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菜の花のむこうに文香さんの黄色。
とても品がよくって、元気の出る色。
この黄色メインの作品のほか、シックな色合いの作品にも、
効果的に黄色が使われています。
黄色、なんだか今の気分ではないですか?(私だけかしら??)
雨をたぐる雨、を、たぐる、とは、言い得て妙ですね。
静かで、躍動感のある布は、まとった人を落ち着いた華やかさに彩ってくれるようです。
さくらのうつろい爽やかなギンガムチェック。
実はとっても複雑なグラデーションに織り上げられています。
若い方もですけれど、むしろ齢を重ねられた方に似合うのでは!と。
文香さん静かに弾む心模様が綴られたような作品です。
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文香さんは、布にそれぞれ素敵な言葉を寄せて、タイトルとしています。
私は、
文香さんがそれをされることが、
とってもすばらしいことだなぁ。
と今回もあらためて思いました。
一方、先日、今年の「工房からの風」の出展者のある方とミーティングをしていて、
文香さんのことを思いました。
その染織の作家は、単色で平織り、紡毛と手紡ぎと両方するけれど、
一見、機械で織られたかのようにクールな布なのです。
タイトルもタグさえも付けずに、ただ自分の世界観を柱に、
織り上げた作品を作品群としてみたとき、そこには圧倒的な存在感がありました。
存在感、というのは、その作家ならでは、というもの。
その時、一見、間逆なアプローチなのに、文香さんと通じるものを感じたのですね。
潔さ。
と言ったら、いいでしょうか。
文香さんの布に寄せた言葉には、潔さを感じます。
それは、強い、という意味ではなくて、真に迫ろうとしている心の持ちよう、というような。
また、こんなこと書くと、文香さんは後ずさりしそうですし(笑)、
言わずもがなではありますけれど、
ただ、布に言葉、タイトルが付いていて、素敵です、というのではなくって、
布と言葉がひとつの世界観を作っている、その存在感(文香さんならではのもの)
とこうして出会えることが、ほんとうにうれしい!ありがたいなぁと思ったのでした。
もちろん、そんなこと考えなくっても、作られたもの、
そのものを喜んで感じてくださる方との出会いの場となれれば、
私たちはうれしいのですが!
あと3日間、空色の扉の中でお待ちしています。